Report レポート

グリーンコープ カーボンニュートラルEXPOに潜入してみた!!

2024年3月23日(土) マリンメッセ福岡B館で行われたグリーンコープ様主催の脱炭素社会の実現に向けた体験型イベント「グリーンコープ カーボンニュートラルEXPO」に“あわいひかり”が潜入!
そこで何が行われていたのか!?彼らの目的は何なのか!?イベントの詳細をレポートします!

西日本を中心に16の生協で構成されている一般社団法人グリーンコープ共同体(本部:福岡市博多区、代表理事:日高 容子、以下「グリーンコープ」)による「グリーンコープ カーボンニュートラルEXPO ~今日の一歩で未来が変わる~」が3月23日(土)にマリンメッセ福岡で初めて開催されました。

グリーンコープとしては、過去最大のイベントということで入場者数は約5,000人。1日だけのイベントではありましたが、組合員の方だけでなく、一般の方々も多数来場され、老若男女で溢れかえる賑やかなイベントとなりました。


主催者であるグリーンコープ代表理事の日高容子様によると、グリーンコープカーボンニュートラルEXPOは、その副題である「小さなことからはじめてみよう」をテーマとして、私たち一人ひとりができることを考え実践していくことが子どもたちの未来を守る大きな力となる、そのためには子どもから大人まで家族みんなで楽しくカーボンニュートラルを体験できるイベントを開催しよう、という趣旨から開催に至ったそう。

当日はゲストとして、九州出身のタレントであり、現在は主婦として、また母として活躍されているスザンヌさんをはじめ、日野自動車株式会社の小木曽聡社長、フォロフライ株式会社の小間裕康CEO、NPO法人「芸術と遊び創造協会」東京おもちゃ美術館の多田千尋理事長、日本カーソリューションズ株式会社 永田勝己専務、丸紅株式会社 星加憲一郎産業システム・モビリティ事業部長など、経済界からも多数のゲストが来場され、本イベントに対する社会からの期待や注目度の高さが窺われました。

さて、実際に会場でどのようなイベントが開催されていたのか?
あわいひかり編集長の森本が独断と偏見で楽しそう、役立ちそうだと思ったこと、興味を持ったことなどをレポートしたいと思います。

地球温暖化を体験するブース

このまま温暖化が続くと地球にどのような影響があり、どのような変化があるのかを学び、最後には50年後の地球の気温が体験できるブース。50年後の地球はサウナの中で暮らしているようで人が生活できる温度ではないと感じました。こうならないためにも、私たちが地球環境のことを知ることや、日々の取り組みが必要なのだと感じました。







ロボ木ーづくり

ロボ木―とは、島根大学名誉教授の山下晃功先生が開発したヒノキでできたロボットです。大きさは、身長が約1メートル、体重が40キロあり、年齢は61歳とのこと。なぜ61歳かというとロボ木―はロボットになる前に60年もの間、森の中で成長して伐採されたので樹木として60年、そして、ロボットになって1年ということで61歳なのだそう。

このロボ木―は、光合成による三刀流の優れた能力を持っていて
①二酸化炭素を吸収して地球温暖化を防止
②酸素を放出して、空気清浄化
③ 二酸化炭素から酸素を引いた炭素を年輪で固定・貯蔵
ができます。
3つの大きな機能を持っているロボ木―は、地球温暖化防止の「人類と地球のお守り」としてこれからの地球を見守ってくれることでしょう。

このワークショップを通じて、チャーリー博士は、子どもたちに木の役割と木の活用が重要なこと、また、CO2の排出を抑制するだけでは温暖化は止められないため、二酸化炭素を吸収する植物を大切にする必要性を繰り返し伝えていました。




ロボ木―の歌もあります。



ロボ木―には鼻と口がありません。なぜなら、人間と同じように呼吸ができるとC(炭素)をCO2として大気中に排出してしまい、地球温暖化を進めてしまうからです。

マイ箸づくり

日本の森林の割合は、国土のおよそ70%。これは割合で比較すると世界で3番目に多い国ということです。世界では森林の割合が減っていますが、日本は増えても減ってもいないそう。森林には「人工林」と「天然林」の2種類がありますが、日本での人口林の割合は約40%もあり、木を育てて活用するサイクルのバランスが上手く取れているということです。この好循環をこれからも維持するために木を伐採することが大事であり、木を育てて使うことは地球の環境保全にとって必要だと、箸づくりを通して子どもたちに伝える重要なコーナーだと感じました。




チャレンジ!自転車発電

40秒間自転車を漕ぎつづけて、どれくらいの自家発電ができるのか?を体験できるブース。40秒間、一生懸命に自転車を漕いでも、発電量はたったの45W。トイレの電気を数分つける程度しか発電できませんでした・・・



その他のブース

木のおもちゃで遊べる「移動おもちゃ美術館」


グリーンコープの商品に採用されている環境対応パッケージについて



手回しで発電して扇風機を回す体験ブース


バッテリーのみで走行するEV車の展示


スザンヌさんのトークショーも開催されました


1日だけのイベントということもあり全てのブースをじっくりと見ることはできませんでしたが、楽しいだけでなく、タメになることや勉強になることがたくさん詰まった素敵なイベントでした。
グリーンコープ様では、アワーグリーンプロジェクトとして2027年までに事業で排出する「温室効果ガスを0」にする目標を掲げ、組合員のみなさまと共に、無理をせずカーボンニュートラルに取り組み、長く続けていくことが大切だという認識のもとで今回のイベントをはじめ、さまざまな取り組みを実践されています。
今後も、グリーンコープ様の活動に注目しつつ、動きがあれば、あわいひかりでレポートいたします。

  • 取材・文

    森本 未沙(海育ちのエバンジェリスト)