Report レポート
終わらないイラン戦争の影響で不足が懸念されているナフサ(粗製ガソリン)。政府は十分な量が供給されていると発表していますが、パッケージ業界の現場では影響があるのも事実です。先日、あわいひかりでは、乳白フィルムとノンソルベントラミネートの併用で、ナフサ不足の一助となるご提案をいたしましたが、さらにナフサ不足を補う新たな技術をご紹介したいと思います。
ナフサ不足を補う技術、
ワンピースパウチとは何だろう?
ワンピースパウチは、袋の表面から底面までが一枚のフィルムでつながった状態で印刷・製袋を行う、新しい形状の包装形態です。 従来のスタンドパック(自立型袋)の製造工程で見られた課題を解決し、環境配慮と機能性を両立させています。
主な特長とメリット
①フィルム使用量を大幅に削減することが可能!
底材を別パーツとして用意し、スリット(切り込み)加工を行う必要がないため、フィルム幅を最大40mm削減することが可能です。幅100mm×高さ200mm(底40mm)サイズの袋の場合、従来のスタンドパック(520mm幅)と比較して、ワンピースパウチ(480mm幅)はプラスチック使用量を約7.7%削減できます。 特に4層構造などの多層フィルムを使用する場合、フィルム使用量の削減効果はより顕著になります。
②底抜けや液漏れに強い構造だから安心!
底面がシームレスにつながっているため、重い内容物や液体に対しても高い強度を誇ります。
③優れたディスプレイ効果が期待できます!
底面を平らに、かつ安定して自立させることができるため、売り場での転倒を防ぎ、商品の視認性を高めます。
④自由なデザイン設計で魅力的なパッケージを!
ワンピース構造の利点を活かし、従来は制限の多かった底面部分にも自由にデザインを施すことが可能です。
なぜワンピースパウチは、
40mmも削減できるのだろう?
通常のスタンドパック製造では、袋をきれいに仕上げるために「ドブ」と呼ばれるマチや底材用の余白が必要ですが 、ワンピースパウチは、製造時の調整に使用するこのドブ部分を極力排除した仕様となっています。
この工夫により、本来であればカットして廃棄されるはずだったフィルム部分を削減し、ナフサ(石油製品)不足などの原料問題にも対応できる持続可能なパッケージを実現しました。
ワンピースパウチは、
どのような形状に製袋できるの?
ワンピースパウチは、用途に合わせて柔軟なカスタマイズが可能です。
• 形状タイプ: チャックあり / チャックなし
• 底形状: 底フラット / 底三角カット(お椀型シールも相談可能)
• 調整: V型底シールバーにより、折り込み幅を自由に調整できます。
ナフサを含め、石油関連の原料を輸入に頼ってきた日本。終わりの見えないイラン戦争や円安の影響など、未曾有のピンチを新たなアイデアや技術でチャンスに変える!この機会に、御社のパッケージの原料や形状、製法などを見直してみてはいかがでしょうか。環境負荷の少ないパッケージ選びが、持続可能な未来への第一歩となります。
ワンピースパウチの詳細や導入に関するお問い合わせは、
株式会社北四国グラビア印刷まで。
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取材・文
森本 未沙(海育ちのエバンジェリスト)