Series 連載
毎日同じように過ごしている生活の中にも、様々な変化が訪れます。
かくいう私も、結婚、子育て、引っ越しなど、大きな目で見るといろいろなライフイベントを経験している真っ最中です。
このコラムでは、あわいひかり編集部の私が、何気ない日々の中で感じた気づきや感動、小さな学びをシェアさせていただきます。
環境、ライフスタイル、自分自身の興味関心などをつれづれに書き綴りますが、
お時間あるときにお立ち寄りください。
新居 雅人(ウェルネスサポーター)
最近は、春らしい気候を通り越して暑ささえ感じる日も多くなってきました。花粉症なのか、黄砂やPM云々かんぬんの影響なのか、家族みんなで鼻水をすすってじゅびじゅび言いながら、季節の変わり目を感じています。
そんな中、私事ながら年末年始にマイホームを購入し新居での生活に少しずつ慣れてきたところです。
小さいころから自分の家を持ったら新居(にい)という表札を付けるのが夢でしたが、いざそのタイミングになると恥ずかしくなりローマ字表記の無難な表札でごまかしてしまった今日この頃です。
住む環境が変わったといっても長年育った地元で、以前住んでいた家からも徒歩10分程の場所で暮らしています。
そんな状況でもいろいろな変化はあるもので、最初に感じたことは ごみの”分別”の大変さ です。引っ越す前はアパートでごみ処理業者さんがごみの回収をしてくれて、分別も燃やせるごみ、ビンカン、危険物など、大まかな分別でいいという案内に甘えていました。
引っ越した後は、可燃、不燃、ビンカン、ペットボトル、危険物など種別も多く当たり前のことながら少し面食らっています。
とりあえず形からと、気合を入れてごみ箱を3つ常備しています。
ごみを分別していると気付くことは、燃えないごみ(プラスチックごみ)が多く、可燃ごみ以上に不燃ごみがすぐにいっぱいになって大変。すごくかさばるな・・・・と。
その対策として、1つ1つの商品のプラスチックの使用量を減らす”減容化”なども、小さな変化かもしれませんが、大事なことだなと思いました。
塵も積もれば山となるの精神で、身の回りのお買い物を減容化の目線で考えてみていくと家庭のゴミ箱事情も良い方向に向かうかもしれません。
ごみの分別といえば、最近増えてきた紙素材のパッケージ。
紙やプラ、金属が複数混ざっているものは、その重量が一番多い素材のリサイクルマークになります。
スーパーでなんとなく紙っぽいけど、プラマーク(プラスチックとして捨てるもの)のパッケージを見ていろいろと考えてみようと思い探しましたが、意外と見つからず。パッケージも日進月歩でより意味のある素材になっているようです。
逆にこの2つのパッケージは、どちらも紙マークでした。
どちらも袋全体として紙の量が一番多いことは同じですが、左側は紙っぽい質感をしているのに対し、右側の袋は表面がフィルムっぽい。
これは、パッケージの一番外側に紙があり、その内側にプラスチックフィルムを貼っているものと、外側にプラスチックがあり、その下に紙を貼っているものとの違いです。おそらくパッケージを作る過程での都合があったり、商品の用途を考えたうえでの工夫があったりなどの理由でこういった違いが出ているのでしょう。
個人的には興味深いのですが、意識してないと間違った分別で捨ててしまいそうです・・・
パッケージの材質マークについて詳しくは、コラム記事の“このマーク、なんだか知ってる?”でまとめていますのでぜひ合わせてご覧ください。
そんなこんなで分別に悪戦苦闘している父をよそに2歳になる息子は最近ごみ捨てを覚えました。
分別というよりは捨てるという行為が楽しいようです。
この子が大きくなるころには、より使いやすく、捨てやすいパッケージが増えるのだろうかと考え巡らせる今日この頃でした。
連載1回目のこの記事は、日常の中のちょっとした考えや誰でも思うことだったかもしれません。それでも、環境問題や世界で起こっているニュースをテレビやSNSで見ることよりも、自分の生活や家族に関する小さな出来事に落とし込んで考えることの方が、自分の行動を変えたり気づきの感度を広げたりするきっかけになると、私は思います。
この”あわいくらし”では、このように日々の中にある小さな出来事をコツコツみなさまへお届けしていきます。
それではまた次回。どうぞお付き合いください。
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取材・文
新居 雅人(ウェルネスサポーター)