Series 連載

海辺などのプラスチックごみを回収してがんばって映え写真に昇華して成仏させた上で廃棄処分する、それが本企画「映えプラ」のコンセプト。最終的にこの企画が実行不可能になる(=プラごみの消滅)ことを目指してます。道のりは長い。しかしこれこそハチドリのひとしずく。志とクリエイティビティの融合をお楽しみください。

矢野 豊(名映えプレイヤー)

1984年1月17日生まれ。香川県出身、在住のデザイナー。おもしろいこと、イケてるデザイン、怖い話、カレー、ゴジラが好き。

【第8映え】春の海

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春の海だってば

♪テン テケテケテケテン テン テケテケテケテン プァ〜プァ〜…♪

春の海だな〜。
どうも、映えプラです。
季節は巡って、本当の春です。正月に新春とか言いますけどガチガチに冬ですよね。
さて今回もホーム浜の有明浜からお送りしてまいります。

タイミングのいいことに、スカッとした好天に加えて日が傾きだした絶好の映えアワー。これはもうどんなごみでも映えてしまう無敵モードとでも言いましょうか。春の陽気と無敵モードの余裕で足取りも軽い。休日の午後ということもあってか、浜には人影がちらほら。この日は夏日になろうかという気温だったので、浅瀬でチャプチャプしている家族連れも見られました。なんてことはない日常の風景がかけがえのないものとして愛おしく感じるようになったのは年のせいでしょうか。そんなことばっかり感じてたらジジイになるぞと妻から言われるので気をつけないと。


ごみベルトができてます

美しい景色とはいえ、そこはやっぱり有明浜。父母ヶ浜とは比較にならないほどごみが見つかります。短時間のうちにサクサク回収。ほんとプラごみが多いです。というか世の中にプラのものが多いので、そりゃ伴ってごみもプラ率高くなりますよね。

ごみの中には軟包装も多くあり、そこにはアルミ素材のものも含まれます。このアルミがなんともいい仕事(?)をしており、西日を反射してキラキラきらめきます。写真だとわかりにくいですが、光沢面の反射が映えエネルギーを放出しているのです。まぁ、ごみなので回収しますけど。


金属光沢と陽光は相性いいです

少し脱線しますが、写真趣味を持っていると「いい光」への感度が高まります。水面のきらめきや木漏れ日なんかはわかりやすいですが、そうではない曇天の柔らかい光や雨天時のアスファルトなんかも「いい光」のポテンシャルを秘めていることに気づきます。究極、わけのわからんものに反射したわけのわからん光にも「いいな…」とか言えるようになるので、そうなったら人生勝ったも同然。日日是好日です。


今日もよく集まりました

そんなことを考えてたら45リットルの袋にしっかりごみが溜まってきたので、そろそろ作品撮りといきましょう。このずるい映えアワーの力を借りるか否か、幾分かの葛藤を経て、こう撮りました。





タイトル「COLORFUL」
おくりびとネーム : Yano

映えアワーの力は借りん…!

今回は配色とバランスで組み立てました。原色に近いビビッドなごみが手に入ったこともあり、その素材の良さを生かした格好です。カップの位置に悩んだ跡が見られるのがポイント高いですね。(そうなの?)

作品に生かせそうなごみはほかにもたくさんあったんですが、今回はシンプルにいきました。コンセプトを決めれば要不要の判断も付けやすいというもの。成功を収めたいなら「やらないことを決めろ」と数多のビジネス書にも書いてますから。そういうことです。




まあでもこういうのも↓考えました。


だって映えアワーだもの。






作品撮りも終えて帰る道中には桜があり、見ればつぼみも膨らんできています。
いや〜やっぱり春はいいですね。


♪テン テケテケテケテン テン テケテケテケテン プァ〜プァ〜…♪

  • 取材・文

    矢野 豊(名映えプレイヤー)