Report レポート

イオングループとお取引先さまが共同で 環境に優しい商品をご提案する 「えらぼう。フェア」に潜入してみました!

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2025年10月3日から5日にかけて行われた「えらぼう。フェア」。「えらぼう。フェア」とは、イオングループが主催する環境配慮型商品やサービスをテーマにしたイベント、「えらぼう。未来につながる今を」フェアの通称です。イオングループとそのお取引先さまが協力し、サプライチェーン全体で環境に優しい商品の価値を消費者に伝え、持続可能な選択を促進することを目的として開催されています。実際に、どのような商品が提案されているのか?イベントが開催される埼玉県越谷市のイオンレイクタウンにあわいひかりが潜入してきました!

環境対応商品こそが、
未来のスタンダードになっていく。

イベント当日の10月3日午前10時30分より、イオン商品調達株式会社の代表取締役社長である白塚康浩さまから、えらぼう。フェアの趣旨やテーマが発表され、イオンと44社の取引先企業が一丸となって地球環境のためになる商品をご提案する「えらぼう。未来につながる今を」フェアの開催が宣言されました。
白塚さまからは「オーガニック&ナチュラル、フードロスをテーマに、リデュース、リユース、リサイクルの3Rにちなんだ商品をお客さまにご提案し、環境に配慮した製品を選ぶことで未来につながるアクションを今からやっていこう!」という旨のお話がありました。

その中で、イオンが特にオススメしたい商品として提案されていたのが、冷凍食品大手のテーブルマークさまと共同開発した冷凍さぬきうどん「カトキチ 丹念仕込み 本場さぬきうどん3食」。こちらの商品は国産小麦を使用し、生地を縦横に延ばすことでコシともちもち感を実現。包丁で切る製法を取り入れるなど冷凍うどんの域を超えたこだわりの商品です。さらに、そのこだわりは麺だけでなく、商品を包むパッケージにも及んでいます。


テーブルマーク株式会社 代表取締役社長である松田要輔さまによると、
「イオンさまとテーブルマークは互いに環境に配慮した商品をお客さまへ積極的にご提案するパートナーです。
今回の商品は、パッケージに廃棄される破砕米を用いたライスレジンを使用し、美味しさだけでなく環境にも優しい商品をイオンさまと共同で開発し、商品化することができました。冷凍うどんは商品がデコボコして尖っているので、パッケージが破れるという課題もありましたが、3ヶ月間の製造テストの末になんとか商品に相応しいパッケージを完成させることができました。」
うどんのみならず、パッケージにもこだわりをもって商品開発が行われたことがうかがえます。
また、白塚さまは「ライスレジンという包材は環境保全という観点から、さらに他の商品にも広げていきたいと思っています。また、トップバリュブランドの商品も今後はますます環境への取り組みを加速させていかなくてはいけないと思いますので、NBのメーカーさまにも増やしていただけるようお願いしたいと考えています。」と言います。

えらぼう。フェアで
えらぶ意識を変える。変わる。

その他にも、たくさんの商品がフェアに出品されていて、おもしろそうな商品がありましたので、その一部をご紹介したいと思います。

KEYUCA

インテリア雑貨やファッション雑貨などを扱う日本のライフスタイルブランド「KEYUCA(ケユカ)」さまでは使われなくなった食器からリサイクルセラミックを作り、再度食器にするリサイクル食器が出品されていました。
また、KEYUCAさまは、机やソファーなどの家具をオーダーメイドで作ることで余剰在庫の削減に取り組まれています。


おやつカンパニー

ベビースターラーメンでお馴染みのおやつカンパニーさまのブースでは、持続可能な漁業を応援するというテーマのもと、食卓にのぼる機会の少ない魚「コノシロ」をチップスにし、美味しく食べられて健康にも良い持続可能なオヤツの提案がありました。
また、ブースではお魚クイズを実施し、日本で獲れる魚の量が34年前に比べて3分の1に減っていることや、日本近海で獲れる魚は3,700種類もある一方、市場で取引されている魚はわずか500種類であることなどを紹介し、お客さまに漁業の現状と水産資源の新たな価値を啓発されていました。


トップバリュ
さつまいもクランチ

イオンさまのプライベートブランド「TOPVALU」のブースでは、「もったいないをおいしく!」シリーズとして「さつまいも味のクランチ」が紹介されていました。さつまいもは、皮を含む外側部分(切甲)の糖度や栄養価が高いそうですが、国内では干し芋を製造する際にさつまいもの中央部分だけを使用する場合が多く、約半分にあたる外側の部分が使用されていませんでした。
こうした未使用部分に新たな価値を発見し、アップサイクルできないかと考え、おいしく食べられる「さつまいも味のクランチ」を開発したそうです。


チョコか?

森林伐採や気候変動により生産量が減少しているカカオに代わり、「ひまわりの種」を主原料としたチョコレート風味のお菓子。気候や地域性の影響を受けにくいひまわりを原料にすることで、カカオに頼らない新しいチョコレートの楽しみ方を提案されていました。実際に食べてみると、知らなければ本物のチョコレートと思うほどのおいしさでした。


ドレッシングの容器

トップバリュブランドは、2030年までに商品で使用する化石由来のバージンプラスチックの使用量を2018年比で30%削減する目標を掲げているということです。
また、2025年までにすべての商品を環境配慮商品に切り替えるという目標も掲げられており、その一環として、酸素バリア性の高い素材を使用した薄いフィルム状の内容器と、PET素材の外容器を簡単に分別でき、外容器をリサイクルすることができる二重構造の「スポッとecoボトル」が採用され、原料の油分が付着することで難しいとされてきたドレッシング容器のリサイクルにつながっています。


MUDA ZEROプロジェクト

着なくなった服を無料で回収し、新しい服へと生まれ変わらせるカイタックグループさまの取り組み「MUDA ZEROプロジェクト」の活動内容をご紹介するとともに、回収ボックスも設置されていました。
また、回収ボックスは北海道や九州、四国を除くショッピングモールなど、全国で195店舗に設置されているということです。また、設置店舗は随時、拡大しているそうなのでご興味がある方はこちらから(https://mudazero.jp/


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えらぼう。フェアに潜入して感じたことは、ひとりの生活者として、普段なにげなく購入していた商品も、その成り立ちや背景などを意識して「えらぶ」ことが大切だということです。
パッケージに「無駄がない」「代替」「環境対応」などと表記されていても、それが実際にどのように環境に配慮されているのかまで、詳細に調べることは少ないと思います。
だからこそ、このようなイベントで商品の背景などを知ることで、「なんとなく購入する」のではなく、「えらんで購入する」ことが地球環境にとって優しい買いものの仕方なのだと気付かされました。
お近くのイオングループの店舗でも、「えらぼう。フェア」で紹介されていた商品があると思いますので、見かけた際にはちょっと足を止めて商品を手に取ってみてください。

  • 取材・文

    森本 未沙(海育ちのエバンジェリスト)