Series 連載

海辺などのプラスチックごみを回収してがんばって映え写真に昇華して成仏させた上で廃棄処分する、それが本企画「映えプラ」のコンセプト。最終的にこの企画が実行不可能になる(=プラごみの消滅)ことを目指してます。道のりは長い。しかしこれこそハチドリのひとしずく。志とクリエイティビティの融合をお楽しみください。

矢野 豊(名映えプレイヤー)

1984年1月17日生まれ。香川県出身、在住のデザイナー。おもしろいこと、イケてるデザイン、怖い話、カレー、ゴジラが好き。

【第10映え】夏の思い出

39度のとろけそうな日

が普通になりつつある令和の夏、みなさんいかがお過ごしですか。
寒いのが苦手なわたしとしては「夏の暑さは全然耐えられる!」と豪語してきました。が、何事も限度がありますね。まさにHOT LIMIT、ダイスケ的にもオールオッケーとはならんでしょうこれは。



冒頭からわけのわからんことを言ってますが、これも酷暑のせいということでご容赦を。さて今回の映えプラはさすがの暑さのため、日の入りも近い夕暮れ時に行おうともくろみ、休日の午後、高校野球の県予選決勝を見終わり、夕食の支度もしてそろそろ出かけるかと車を走らせホーム浜(有明浜)に着いたところ…


完全に日が沈んどる…!

景色的にはきれいでいいんですが、こうなるとどんどん暗くなってごみを探せなくなる!あ〜もっと早く出発しておけば良かった〜と後悔したところで時すでに遅し。とにかく早くごみをかき集めねば。


ウロウロ



トコトコ



なんで〜?

こういうときに限ってごみが見つからない!
マーフィーの法則を呪いつつ根気強く浜を徘徊します。
父母ヶ浜なら多くの人たちで賑わっているであろうマジックアワーも、有明浜なら静かなもんです。だからわたしはこっちが好きですね。性に合ってます。

ちなみにこの有明浜、かつてならこの時期海の家が立ち並んでいました。もう20年以上も前の頃でしょうか。だいぶくたびれた感じで、お世辞にもきれいとは言えない…というか普通にボロい海の家でしたが、日陰でごろんと横になれたり、かき氷を買って食べたりできたのはいい思い出です。

なんてノスタルジーを感じてる間もいっこうに姿を見せないごみ。
このままでは出直しか…しかしそれは避けたい…とその時。



あった〜!

いや〜よかったよかった、これで作品撮りができる…

わけもなく、今回はこのポテチ袋を拾ったところでタイムアップ。申し訳ありませんがノー映えプラでフィニッシュさせてください…。
代わりと言ってはなんですが、オススメの有明浜満喫法をお教えします。

【 用意するもの 】
・イス
・ちっちゃい机
・モバイルスピーカー
・スマホ
・ドリンク(ノンアルビールがオススメ)

これらを持って浜に行き、いい感じのBGMを再生。
サンセットを眺めながらぼーっとする時間は贅沢そのものです。
もちろんお帰りの際は、ごみを持って帰ること。


ハワイのサンセットにも負けへんで〜

これが夏期有明浜を1000%満喫する方法です。
サウナーの方であれば近くの琴弾廻廊でととのってから帰るのもいいでしょう。

そんな感じで今回の映えプラはお開きです。
次回は時間に余裕を持って行動し、すばらしい映えプラをお届けすることを約束します!

それではまた。

  • 取材・文

    矢野 豊(名映えプレイヤー)